トラブル事例

当社がこれまでにご依頼・ご相談を受けました
既設太陽光発電所のトラブル事例を下記ご紹介いたします。

 

機器劣化・設計不良

現象 ホットスポット
状況 配管の熱ダレ
原因 パネルメーカーの特色
直射日光(配線ルートのむき出し)
⇒真夏であれば100℃超も散見
改善策 配線を日影にすることで出力が数%向上
パネルは架台の設計や作業員の踏み付け防止を徹底することが必要
またパネルはメーカーによりホットスポットの出やすい商品もあるため、設置場所の環境を考慮しメーカーを選ぶ

 

 

現象 ストレイトネイル
状況 外力による太陽光パネル内のセル割れ
※初期ではさほど出力に影響しない
年々割れ目が広範囲となるとパネル出力が低下し始める
原因 架台の歪み・振動
メーカーの設計指針
改善策 架台の緩みを少なくする
★歪み率1/150推奨(ほとんどの架台メーカーは1/100基準)
出力が低下するメーカーほどこの症状が顕著に現れるため強固な架台を選ぶ(材質はアルミよりもSS400を推奨)

 

 

現象 短絡事故
状況 パワーコンディショナ全損ならびに幹線ケーブル250sqが溶断
原因 交流側のケーブルに単管フェンス杭が接触
改善策 ケーブル埋設位置の明示・工事方法の事前確認

 

自然被害

現象 バイパスダイオード焼損
状況 太陽光パネルのガラス部分の溶解およびバイパスダイオードの広範囲の焼損
原因 雷の直撃
改善策 アースをきちんと取ることで被害を抑えることが可能
雷の直撃被害は避けることができないため、良い保険会社に加入することが一番の対策

 

 

現象 パネル飛散
状況 負圧を受けて架台およびパネルが倒壊
原因 設計不良ならびに強風による倒壊
改善策 アルミ架台かつクランプ留め、スクリュー杭は極力避ける
(弊社ではスチール架台を採用)
またネジの緩み具合等、定期的な点検を実施

 

 

現象 豪雪
状況 積雪量が少ない地域での豪雪
原因 積雪に対応した設計でない
改善策 経済性を考慮しつつ極力あらゆる可能性を考え安全性を高める
また保険に加入しておくことも対策の1つ

 

人的被害

現象 火災
状況 建物の火災により屋上に設置した太陽光パネルが一部焼失
原因 建物火災
改善策 メーカー撤退で同一メーカーでの修繕は不可
既存設備を活用するため2つのメーカーが混在する形で修繕
太陽光設備の導入についてはメーカーの選定が重要となる